徒然ブログ~みゆきさんを想いながら~

中島みゆきさんを慕い半世紀。みゆきさんの歌詞から感じたことを中心に暇人故に思うことをつづるブログです。

2022年6月のブログ記事

  • 人生の素人(相聞 収録)

    「輝いていた頃の君を探してた 今はもう失ったものを褒めていた」 「そのことが君をなお傷つけていたと 気づかない僕は この愚かさを憎む」 「くよくよなんてしなさんな 昨日は昨日 見せたい海があるの 知らなかったでしょう」 「君が今 新しさを僕に教えてる 皆、人生は素人につき」 人が失敗するのは当たり... 続きをみる

  • 氷中花(組曲(Suite) 収録)

    「誰にも頼らずに強く歌うことに憧れ」 「なさけないほど何ひとつ叶わぬ自分を知る」 ひとりで生きて行こうとして、それができないことを悔しがっているのかとも思った。 「もう泣かない もう呼ばない 後悔の資格もない」 「情を持たない花のように 氷の中立っている」 「君の無い夏ならば 氷の中咲いている」 ... 続きをみる

  • India Goose(問題集 収録)

    「強い鳥は雪が来る前に 既に峰を超えて行った」 「薄い羽根を持つ鳥たちは 逆風を見上げる」 力があるものが先に行き、力のないものは取り残される。 自然の摂理は人間界にもある。と言えば仕方のないことのように思える。 でも人間界で持っている者は自らの力で得た者とは限らない。 それでも持たざる者が先に進... 続きをみる

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  • 倒木の敗者復活戦(常夜灯 収録)

    「叩き折られたら 貶められたら 宇宙はそこ止まりだろうか」 「完膚なきまでの負けに違いない 誰から眺めても」 「望みの糸は切れても 救いの糸は切れない」 完膚なきまでに負けてしまえば救いの糸が切れていなくても気がつくことはできない。 でも、救いの糸はあるんだってことを忘れなければ、望みがなくなって... 続きをみる

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  • あばうとに行きます(荒野より 収録)

    「何かに急かされて 息を詰めすぎたね ひとまず普通に呼吸をしてみます」 生きていればよくあることです。ちょっと足を止めて一息つくだけでいい時もあります。 けれど、急かされている時って気がつかないで道を見失なってしまうものですね。 「切符をください私にも それだけ言いたかった」 だから切符があれば安... 続きをみる

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  • 負けんもんね(真夜中の動物園 収録)

    「あぁ飽きもせず あぁ倦みもせず これでもかこでもかと 試すなら試せ試金石」 「あぁ限もなくなく あぁ留処無く まだ足りぬまだ足りぬと 試すなら試せ試金石」 あらゆる苦難を試金石とでも思わなければやってられないのだろう。 諦めるか諦めないかで人生は違ってくると信じるしかない。 「そんなにまで そん... 続きをみる

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  • こどもの宝(DRAMA! 収録)

    「あの子の宝は何だろう あの子の願いは何だろう」 「今の私の願う宝は あの子のものと同じものだろうか」 「見覚えのある あの少年が 遠い私を抜け出して 私を見上げる 私は目を逸らす」 「教えてやれることはまだない」 自分が子どものころに思っていたことを思い出し、その時の宝をまだ持っているかと 自問... 続きをみる

  • 本日、未熟者(I LOVE YOU答えてくれ 収録)

    「あがいてもがいて1日がゆく わめいてほざいて1日がゆく」 「さからいはむかい1日がゆく 当たって砕けて1日がゆく」 ほんとにこんな生き方をしていたと思います。 その割には何も残せない人生でした。 「無理してのめって1日がゆく のぼせてあせって1日がゆく」 「意地はり見栄はり1日がゆく 当たって砕... 続きをみる

  • とろ(ララバイSinger 収録)

    「間に合わないって気持ち あなたにはわかるかい」 「追いつかないって気持ち あなたにはわかるかい」 タイトルの”とろ”って”とろい”ってことなのかと思っているどどうなのかな? 「ついに或る日ドアの向こうで噂話 私の噂」 「あの人って あの人って 変わ・・・ってるよね」 自分の噂話が聞こえて来るって... 続きをみる

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  • サーモン・ダンス(転生 収録)

    「見つからない 見つからない 見つからない転轍機」 「この路線を切り替えるために」 「生きて泳げ 涙は後ろに流せ 向いの潮の彼方の国で 生まれ直せ」 鉄道が軌道をは走る姿と鮭が生まれた川に帰る姿を使って表現されている歌。 進みながらも不安をぬぐえない。別の道に進みたいと思いつつも、 きっかけが見つ... 続きをみる

  • 情婦の証言(恋文 収録)

    「けれど情婦の証言は法定では無いのに等しい」 この歌のすべてが、この一行に凝縮されているように感じた。 個人ではなく、肩書や職業で人が判断される現実を一言で表現している。 情婦は象徴に過ぎない。人は随分昔から個人を見る目を放棄した。 肩書や職業で人を見ている・・・ただ、全てではなくても、 それであ... 続きをみる

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  • 愛される花愛されぬ花(おとぎばなし-Fairy Ring- 収録)

    「あの人がただ赤い花を生まれつき好きならそれまでだけど」 「愛される花も愛されぬ花も 咲いて散るひと春に違いないのに」 ひねっているわけでもない普通の言葉なんですけど、 妙に感じるものがある一曲なんですよね。 自分が好きな人に好きになってもらえないのはよくあることです。 ”自分じゃなくて、何であい... 続きをみる

  • 夜行(心守歌-こころもりうた 収録)

    「夜起きてるやつに ろくなやつはいないと言われなかったか 子供だったころに」 「日暮れ時にねぐらへ帰ってゆかない獣は みんな獰猛な種類だと」 「どんなに心優しくて 口下手な奴なら きっと後ろめたい何かあると決められる」 「夜さまよう奴は まともな帰り先がないせいだと 憐れみを受けている」 「懐に隠... 続きをみる

  • Tell Me,Sister(短篇集 収録)

    *****まずは、歌詞すべてを書き出します。****** 自分が嫌いだった 何もかも嫌だった 嫌うことで別の自分になれる気分でいた 低い鼻やクセの髪じゃ もしなかったら 一生はどんなにか違うわと憎んだ 時は流れ あるひ突然 全てを備えた彼女に会った 私にない全てを持って「何もない」と未来を見てた ... 続きをみる

  • 明日なき我ら(日-WINGS 収録)

    「期待の底の欲望に 信頼という名で脅かされるな」 この歌詞が非常に気になるのですが、具体的な情景が浮かびません。 期待と欲望は裏腹ってことが伝えたいんじゃないかと思っていますが、 それを信頼ということばで脅かさられるなってどういう状況だろう? 「我等明日なき者は 何も願いを持たず」 明日がないって... 続きをみる

  • 1人で生まれてきたのだから(月-WINGS 収録)

    「人が1人で生まれて来ることは 1人で生きてゆくためなのよ」 「1人できりで生まれて来たのだから 1人でいるのが当たり前なのよ」 人間は1人が当たり前で、複数でいることが不自然だと言っているようにも 聞こえるが、そもそも出だしが・・・ 「ジャスミン もう帰りましょう もとの1人に すべて諦めて」 ... 続きをみる

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  • 命の別名(私の子供になりなさい)

    「何かの足しにもならずに生きて 何にもなれずに生きていく」 「僕いることを喜ぶ人が どこかにいてほしい」 多くの人が何者にもなれない、でも多くの人は存在自体を喜んでくれる人がいると思う。 何者かになることはさして重要なことではないと自分は思う。 ただ、自分には喜んでくれる人は思い当たらない。 それ... 続きをみる

  • たかが愛(パラダイスカフェ 収録)

    「何ひとつ 間違わない人がいるだろうか」 この歌も恋愛仕立てにはなっているが、自分は恋愛に収まらない人生訓と感じている。 みゆきさんの歌の多くはそうした構成の歌が多いと感じている。 この歌もそのひとつで、このワードが心にガツンときた。 「独りでも寂しくない人がいるだろうか」 そのあとはこのワード。... 続きをみる

  • I Love him(10WINGS 収録)

    「でも誰も愛したことがない」 「それで生きたことになるの? それで生きたことになるの?」 最初この歌を聞いた時に、みゆきさんにしては珍しく決めつけ的な 歌詞だなと思った。 でも時間が経つうちに、何度も聞く内にちょっと違うかなとも思った。 「長い夢のあと 本当の願いが胸の中 目を醒ます」 「I lo... 続きをみる

  • 夢だったんだね(LOVE OR NTHING 収録)

    「あきらめかけては気を取り直して 待ち焦がれていた」 「やっと運命の人に逢えたなんて 勝手に思い込んだ」 思い込んだというか、勘違いというか、まぁありますよね。 特に若い頃は。この歳になると一瞬そう思っても「待てよ」って 自分にブレーキをかけて一呼吸おくことができるようになりました。 そうやって一... 続きをみる

  • 風の姿(時代ーTimes goes aroundー 収録)

    「そんな人だと思わなかった、と言われてどうして涙が出たの」 「どんな人だと思われたくて どこの誰の姿を真似してきたの」 「「らしい」と言われて付けてたブレスレッド 本当は鎖の角が痛かった」 「悪く言われて破って捨てた シフォンのシャツが本当は好きだった」 自分の意思のつもりだったものが実は違ってい... 続きをみる

  • 誕生(East Asia 収録)

    「Remenberけれどもしも 思い出せないなら」 「わたしいつでもあなたに言う うまれてくれてWelcom」 これは誰に言っているのでしょうか? 出逢った人に対してとも受け取れますが、自分自身とも受け取ることができる。 実のところ未だに悩んでいます。 出逢った人が自信のない人で、別れを告げたがる... 続きをみる

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  • Maybe(歌でしか言えない 収録)

    「今日も地上に吹き付ける風は左から右 右から左」 「ひとつのビルの角を曲がるたびに意外な向きで吹き付けてくる」 人間関係に振り回されている様子をストレートに表現・・・ 「思い出なんて何一つ私を助けちゃくれないわ」 「私をいつも助けてくれるのはパウダールームの自己暗示」 楽しかった思い出も過ぎてしま... 続きをみる

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  • 夜を往け(夜を往け 収録)

    「夜を往け 夜を往け 夜を往け 夜を往け」 ”往け”とは、出かけてゆく・時間が過ぎ去る・これから先などの意味がある。 この歌のタイトルに”行け”ではなく”往け”を使っているのは、 将来に向けて進んでいく意思を込めているからなんだろうと思う。 「親指を立てながら待ちわびるだけだった昨日」 「憐みのを... 続きをみる

  • 中島みゆきの紹介

    本名:中島美雪 生年月日:1952年2月23日(70歳)=ブログ記載時= 出身地:北海道札幌市 学歴:藤女子大学 所属事務所:ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス 受賞歴:紫綬褒章 1975年10月『第10回ポピュラーソング・コンテスト』に「傷ついた翼」から急遽差し替えた「時代」に... 続きをみる

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  • 十二月(グッバイガール 収録)

    「何万人の女たちが あたしは違うと思いながら」 「何万人の女たちと 同じと気がついてしまう月」 みゆきさんにしてはかなりストレートに自ら命を絶つ心情を謡っています。 あまりにもストレートなため”自分には関係ない”と思う人の方が多いと思います。 でも自分はそうは思えませんでした。 自殺しようと思った... 続きをみる

  • ミュージシャン(中島みゆき 収録)

    まず初めに「中島みゆき 収録」って何?って思った人いるかな?でも読んでくれる人は少ないし、読んでくれているのはみゆきさんのファンだろうから知ってるかな? でも念のためです。中島みゆきさんは”中島みゆき”っていうアルバム(CD)を出しています。 決して記述ミスではありません。さて、以下本題です。 「... 続きをみる

  • HALF(36.5℃ 収録)

    「はじめてあなたを見かけた時に誰よりも懐かしい気がしました。」 人生でこんな気がしたことはありません。だから未だに独りなんだろうか? とすると自分は輪廻転生したのではなく、新しい魂が地上で生まれたのかも。 もしそうなら自分は未熟者ということなんだろう。自覚もある。大いにある。 魂の年齢だから現世で... 続きをみる

  • 月の赤ん坊(Miss.M)

    「何でもないよと答えた日からひとりになったの」 「大人に何かなりたくないと 誰かを責めた時から」 「子供はひとつ覚えてしまう 大人にやり口」 大人になるってどういうことなのか考えた時期もあった。 この歌の定義では、今もって大人になんてなっていないように思う。 でも、世間的には大人であり、大人でなけ... 続きをみる

  • ひとりぽっちで躍らせて(御色直し 収録)

    「女がひとりきりで踊っていると不自然」 「女が連れもなしに店にいてもいいでしょう」 ひとりでいることを寂しいと感じる人は多いでしょうし、自分もそうです。 でもそれは人目を憚れることではないはずです。 ひとりでいて寂しいと感じることは自然なことであり、それを有りの侭に受け入れれば 存外何でもないこと... 続きをみる

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